ISBN:4044253013 文庫 乙一 角川書店 2000/12 ¥580

「乙一」氏の作品に初めて出会ったのが、実はこの
『失踪HOLIDAY』なのです。
ので、この作者の他の作品を見ると、正直『ビビリます』
(乙一さんは本来、ミステリーやホラー作家って言われています。この作品は結構異質なものかと。)



会社の出張先のホテルで、ちょいと読書をしたいな。と思い立ち、駅構内の書店へ。
ぱっと表紙を見て、ぱっと背表紙の説明を見て、
で、本の厚みが『程よく薄く、さっぱり読めそうな』ものがいいなと思い、コレを選び、そして購入しました。



本の中の構成は、
短編「しあわせは猫のかたち」と、
タイトルにもある「失踪HOLIDAY」ですが…。

ぶっちゃけ
「しあわせは猫のかたち」のほうが好き。
(「失踪HOLIDAY」もスキですよ)



「しあわせは猫のかたち」プレビュー。

 見知らぬ土地で孤独に生き、死んでいこうと思い、故郷から離れた大学に進学し1人暮らしを始めた、社会に生きることが下手な『ぼく』。
 彼が住むことになった借家にはしかし、既に先客がいた。
 ・前の住人が飼っていた『猫』と、
 ・『幽霊』だった。
 生きることが下手な『僕』と、暖かくやさしい心を持った『幽霊』、そして『猫』。
 彼らが織り成す、切ない一時。



「オレ、本読んで泣いたりするんだ」

この本を他人に紹介するときは、本についていた『角川文庫フェア』の帯に書かれていた、上の台詞を伝えてから渡すことにします。
「本当にそう思えた」のですから、この台詞が恥ずかしいとは思いません。

 「しあわせは猫のかたち」 自体、56ページという短編です。
 さくっと読めるので、例えば学校の休み時間とか。
 会社の休憩時間とかにどうでしょう。 

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索